9月17日は、カリブ海に浮かぶバルバドスのナショナルデーだった。
始まる前からなんとなくウキウキした雰囲気が会場内を包んでいてカリブのノリがそこかしこに見え隠れしていた。
セレモニーが始まると国旗の掲揚と国歌の演奏があり、その後、各国を代表した挨拶、そして両国の友好や日本からの支援に対する感謝の言葉などが述べられ、徐々にボルテージが上がっていき、後半になって登場したミュージシャンの演奏が始まると歓声が一段とボリュームアップ。



次々と登場するエネルギッシュなシンガーの掛け声に乗せられて、会場はどんどん興奮のルツボになっていった。



歌に合わせて席を立って体全体でリズムをとって踊り出す観客が多数いて、大きめの国旗を振りかざして楽しむ人々には、身分も年齢も関係なさそうだ。
招待客や若い人たちが席を離れて踊り出したりするシーンは過去にも見たことがあるが、バルバドスは、国賓席の周りでもほぼ全員が立ち上がって、舞台上のシンガーのリードに従って、右に左にステップを踏みながら踊っていたのは驚きだった。


「楽しむ時は楽しむ」スーツを来ていようが、国を代表して参加していようが、楽しむ時は楽しむ。そんな感じた。
その場にいるだけで楽しくなってくる時間と空気がそこにはあった。


またステージ上で上映されていた映像から、バルバドスがどんなところか見ることができたのだが、流石カリブのリゾート地といわれるだけあって、街は綺麗に整備されていて、オシャレなレストランやブランドショップがあり、海は真っ青に澄み切っていて、緑も濃くどこまでも大地が続いている。



カラフルで色とりどりの衣装を着て披露されていたダンスやイベントも目をひくものがあった。私(筆者)もしっかりエネルギーを充電させてもらった気分だった。

会場では、来賓と招待客の多くが盛り上がりを見せていたが、一般客はそれに圧倒されているようだった。また、今回は日本人にはあまり知られていない国だったためか、一般席に空席もみられ、こんなに楽しいパフォーマンスなのに「もったいない」と思ってしまった。
午前11時からの開催に対して、30分前くらいから一般客を入れ始めていたので、そのくらいのタイミングで来ていれば、ほとんど待つことなく会場内に入れたのではないだろうか。ナショナルデーホールレイガーデンは半屋外のような建物なので、会場に入れなくても近くにいれば漏れ聞こえてくる音楽を楽しむこともできた。
9月に入ってから来場者が増え、予約も取れず、並んでもパビリオンに入れないという声をよく聞くが、ほかに目を向けるとこんな楽しいイベントもやっていることを心のどこかに留めておいてほしい。
10月13日の閉幕まで、ほとんどの日でどこかの国のナショナルデーイベントが開催されているので、ぜひ来場予定の日にちのイベントカレンダーをチェックしてみよう。