三山ひろし、けん玉片手に祇園の夏へ 「闇桜」熱唱で魅了 紅白11年目へ“祇園の誓い”

大嶋副理事長(左)から任命状を受ける三山

  今夏発売の新曲「祇園闇桜」が縁で「祇園祭ぎゃらりぃ広報大使」に任命される事になった演歌歌手、三山ひろし(44)が京都市東山区の祇園祭㏚施設「祇園祭ぎゃらりぃ」で、世界で1枚だけの西陣織製任命状や山鉾がデザインされた特製けん玉を祇園祭山鉾連合会の大嶋博規副理事長から伝達された。

特製けん玉を早速器用に操る三山

 後祭の山・鉾建てを終え24日の巡行を控えた南観音山に招かれ、囃子方らに囲まれ新曲「祇園闇桜」を生歌で披露。三山は「祇園祭自体が国の重要無形民俗文化財とユネスコの無形文化遺産であり日本三大祭りの一つ。初めて山に上げて頂き感動しました。鐘や笛などの調子や吹き方もすべて1対1の伝承芸。同じ音曲をやる者として感じる物が数多くあった。真夏の屋外でとても暑いんですがそこだけ爽やかで涼しげなんです」と感想。金色に輝く任命状を大事そうに眺め、もらったばかりのけん玉を使って早速公認4段の腕前を披露。「山鉾に見えますか?」とダイナミックな技をキメ、詰めかけたファンから盛んな拍手。

新曲「祇園闇桜」を即興で歌う三山

京都・祇園を舞台とした悲恋がテーマの艶歌(つやうた)「祇園闇桜」を即興で熱唱。「ミュージックビデオを撮影する際に訪れた時は、寒い真冬の真夜中で誰も居ない街。今回は真夏の昼の京都で地元の方々と触れ合い、これまで仕事で東京へトンボ返りしていた時には見えなかった京の街だけが持つ魅力が少しずつ分かってきました」とうなずいた。

ぎゃらりぃ内の鉾をバックに任命状などを持つ三山

 最後には年末のNHK紅白歌合戦出場に向け意欲を口に。「昨年10年連続出場させて頂き、今年は11年目の新たなスタート。この京都の歌を京都から大晦日に歌うことができれば最高のPRになると思います」とアピールした。

(畑山博史)