【令和版 ニチニチ子育て研究所】虫歯予防・歯磨き習慣・歯並び などなど… 子どもの歯のこと 先生に聞いてみました!

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Q.虫歯対策ってどうしたらいい?

A. まずお伝えしたいのは、今の子どもは昔よりも虫歯のある子が減っているということです。「フッ素入りの歯磨き粉が増えた」のが理由の一つです。毎日の歯磨き習慣を欠かさず、定期的に歯医者へ通院していれば、特別気にかけなきゃいけない、ということはないですよ。

Q.「仕上げ磨き」はいつまでやったらいい?

A.子どもの歯の状況と性格によってかなり差があります。私も4人の子どもがいますが、小学1年生の時点でしっかり磨ける子もいれば、小学6年生になっても最後に確認しないと不安だな…という子もいます(笑)。目安としては、初めて生えてくる大人の歯(通称「6歳臼歯」)が生えて噛み合ってきたタイミングですかね。そうなると、食べ物がうまく流れて歯に残りにくくなります。

Q.歯ブラシ・歯磨き粉ってどう選べばいい?

A.いろんな意見がありますが、結局「本人が持ちやすい・持ちたい」ものを持つ、に限ります。小学生以上はペンの持ち方で持ちやすいもの、未就学の子どもはグーで握りやすいものを。あとは、「いかに毎日嫌がらずに歯を磨けるか」が大切なので、例えばキャラクターものだとすすんで磨きたがるようであればそれがいいです。また、虫歯の観点から言うと、歯磨き粉はフッ素入りのものを選んでいただけたら問題ないです。

Q.歯医者ってどれくらいの頻度で通ったらいい?

A.諸説ありますが、月1回の定期健診を私はオススメしています。理由としては、フッ素の効き目は塗って1カ月後に効果が薄まりやすいからです。虫歯予防のため、月に1回は歯医者へ行ってフッ素を塗ってもらうついでに歯の様子を見てもらいましょう。

Q.矯正はいつからやるのがいい?

A.歯並びの7割は遺伝で決まりますが、残りは習慣によるものです。3歳半検診が大きなターニングポイントで、そこで引っかかった子は一度歯医者で詳しく見てもらいましょう。実は昨年6月に保険改定があり、学校の歯科検診で歯並びについて指摘された場合は、矯正治療が必要かを調べるための歯科での初診相談と検査診断が保険適用内で受けられるようになりました。(大阪市内だと1回500円の医療費制度内で受診可能)。普段私たちが使っている「口腔機能発達不全症チェックリスト」も参考にしてみてくださいね。

口腔機能発達不全症チェックリスト

最後に・・・
 私も親として歯磨きや通院の難しさはとても共感します。歯磨き習慣も歯列矯正も、「いかに嫌にならずに習慣づけをするか」が大切です。楽しむ工夫をしながらぜひ取り組んでください。また、歯医者業界でも「常識」は日々変わりますので、「絶対こうしなきゃ」と決めきったり一喜一憂しすぎず、かかりつけの歯科医にお気軽にご相談ください。

みどり歯科 院長
金城 瞬さん

みどり歯科 院長
金城 瞬さん

【院長経歴】
平成17年 大阪歯科大学卒業
平成18年 大阪市内の4つの歯科医院で歯科統括責任者
令和6年 みどり歯科 開業
そのほか、学校法人大阪信愛学院校医・園医、新森サンフレンズ保育園園医にも従事

【クリニック情報】
大阪市鶴見区緑1-19-2
https://midori-osaka.com/