不登校の子どもたちへ、キューズモールで「はたらくフリースクール」参加者募集 7月8日から

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ありがとう」と「お金」でつながる社会体験

 大阪市内の2つの商業施設「あべのキューズモール」(阿倍野区)と「もりのみやキューズモールBASE」(中央区)で、不登校や通学に悩む小学4年〜中学3年生(10~15歳)を対象とした「はたらくフリースクール」が7月8~30日に開催される。主催はNPO法人ハローライフ。本イベントは7月から始まるプログラム(第3期)で、参加者を募集している。参加無料。

 ごっこ遊びではないリアルな現場に立ち、大人と一緒に働くことで、子どもたちは達成感や自己肯定感を育んでいく。「自分にもできることがあると思えた」「初めて〝お客さん〟にありがとうって言われた」。学校に行くことがつらいと感じている子どもたちが、本物の〝仕事〟を体験することで、自信と社会とのつながりを得られる。

 プログラムは2種類。1カ月かけて学びと実習を組み合わせた「1カ月コース」と、1日限定で仕事体験ができる「1日コース」がある。1カ月コースは週1回×4回の構成で、最初の3回は仲間づくりや心の準備を行う「スクール形式」。最終週には同施設での3時間の仕事実習が行われる。子どもたち一人一人に寄り添う伴走型のサポート体制も整っている。

 実習を終えた子どもたちは、「はたらいたお礼」として同館で使えるギフトカード(約2000〜3000円分)が手渡される。保護者からは、「お給料で買った帽子を、とても大事そうに被るので、見ていて微笑ましいです。初給料で買ったその帽子は、子どもにとって、誇りであり、自信であり、お守りなのかなと思います」との声が寄せられている。

 参加した子からは「いつもより、色んなことに目を配れるように頑張った。普段だったら気付けなかったことにも、働く中で気づくことができて、自分の視野が変わったと思う」という声も。保護者からは「はたらくフリースクールで、発表できたりお友だちもできたことから、少し学校にいけるかも!」という声があった。

 今回(第3期)の定員は、1カ月コースが最大100人(20人×5クラス)、1日コースが50人。通院中でも医師の許可があれば参加できる。全体を通して、子どもたちの無理のないペースを大切にした設計となっている。

 詳細は公式ホームページへ。まずは保護者向けの説明会動画を視聴し、子どもと相談した上で申し込む。主催のハローライフは、東急不動産や地元の医療・福祉機関とも連携しており、プログラム終了後も必要に応じて継続的なサポートを提供している。

はたらくフリースクール公式サイト
https://hataraku-freeschool.jp/home/