豪快に盛り付けられた「海鮮丼」「舟盛り」が看板メニュー 女性客が1人で立ち寄れる、上品な小鉢が豊富

 大阪・裏なんばと呼ばれるエリアに5月20日にオープンした和食居酒屋「酒ト肴 漁師酒場」。直前に行われた試食会で記者が味わった、同店の魅力の一端をかいつまんで紹介する。

 同店は、大阪を拠点に「九州鳥若丸」「洋食レトロ軒」 などのブランドで全国に飲食店を展開する「なちゅらフーズ」の新業態で、その名の通り、漁師から直接買い付けた新鮮な魚介類に和牛など、贅沢な和食をつまみにして女性客が1人でふらっと立ち寄っても「お酒と食事を気軽に楽しめる」スタイルとなっている。

 看板メニューは豪快に盛り付けられた海鮮丼や舟盛り、中でも牡蠣(カキ)には産地への思い入れが強く現地に直接買付交渉に行くこだわりぶり。
 実際に試食したが、肉厚の実は大きくプリプリで、頬張るとエキスが口いっぱいに溢(あふ)れる。黒毛和牛も厚切りなのに舌で噛み切れる柔らかさで肉質の良さを物語っている。

 黒門市場に近いことから外国人観光客も想定して、天ぷらにすき焼き、さらに黒毛和牛やうなぎといった贅沢な和食もそろい踏み。
 オーナーの「地元のお客さまに日常使いしてほしい」思いから、美味しいものを少しずつ、いろいろ食べたいという女性客のニーズを反映し、ボリュームも価格も控えた、上品な小鉢が豊富に揃う。味がしゅんだ「肉豆腐」も同店の隠れ名物なので食べ逃しなく。