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境港の〝初物〟本マグロが大阪へ 鳥取県知事も駆けつけPR

 全国有数の生クロマグロの水揚げ地として知られる鳥取県境港で、14日に今季初となる天然本マグロが水揚げされた。総量は約7トン。翌15日には大阪市内の百貨店で試食宣伝販売が行われた。会場の一つとなった阪神梅田本店(大阪市北区)には鳥取県の平井伸治知事も駆けつけ、特産の〝初物〟マグロを自らアピールした。

 販売を担うのは、鮮魚専門店「阪神髭定」を運営するマルカワグループ(大阪市北区)。同社の川口達也社長は「この時期のマグロは脂がしっかり乗って味も濃い。6月下旬になると産卵期に入り脂が落ち始めるので、今が一番いい状態」と話す。

 当日は、赤身(1080円)、中トロ(1296円)、大トロ(1620円)、カマトロ(2700円/各税込み)などの部位が並び、来店客には試食も提供された。

 平井知事は恒例の駄じゃれを交えながら、「境港は、別名〝さかな港〟。ぜひ大阪の皆さんに生クロマグロを味わっていただきたい」と笑顔で呼びかけた。試食した客は「脂がすごい。口の中でとろけた」と驚きの声を上げていた。

 この催しは毎年恒例で、境港産マグロの魅力を関西圏に伝える貴重な機会となっている。販売は数量限定で、当日のうちに完売した。