「未来の学び場を創る」文科省と子どもたちが次世代の学校施設を討論

 類設計室・教育事業部が運営する「子ども建築塾」は11日、文部科学省とロフトワークをゲストに迎え、「新しい学びの場」をテーマにした特別講座を開催した。子どもたちが建築の観点から次世代の教育施設をデザインし、ゲスト講師とディスカッションを行った。

次世代の学びの場のアイデアを発表する子どもたち

 同塾は子どもたちが建築を切り口にものづくりの楽しさを学べる塾で、2023年9月に開講。2年目前期は「最先端の学び場を創造しよう」のテーマのもと、参加する子どもたちはこれから求められる学校施設について追求し、2月22日に行われる最終成果発表会に臨む。

 同イベントでは同社設計事業部の社員や講師らがは最先端の学校施設の事例紹介や、現時点で考える子どもたちの「新しい学びの場」についてアドバイスした。子どもたちにとって、新たな知見をインプットできる有意義な時間となった。

特別講師が次世代の学校施設事例を紹介

 文科省が運営する学校施設整備・活用のための共創プラットフォーム「CO-SHA Platform(コーシャプラットフォーム)」は、学校施設の整備や活用を進めるための場作りを推進している。同塾での取り組みは「CO-SHA Platform」の理念と合致し、同イベントのゲスト講師として招かれた。


 同塾を立ち上げた類設計室・経営統括部経営戦略課課長の山根教彦さんは、「少子化による建築業界の人手不足が喫緊の課題。そして、仕事体験を取り入れるフリースクールとしての塾が求められる時代で、当社の設計事業と教育事業がマッチし、『子ども建築塾』を立ち上げた。当社が持つネットワークを使って、子どもたちの興味関心が深められる塾を作り、実社会が体験できる『新しい学び』の場を提供したい」と語った。