大阪市阿倍野区の明浄学院高で11月14日、俳人松尾芭蕉の遺徳をしのぶ「芭蕉忌」が開かれた。78回目となる今年も、各学年から選ばれた生徒や教職員の作品を芭蕉像に献句し、代表の生徒らが朗詠した。
同校では和歌や俳句を授業に取り入れており、秋には大阪の地で生涯を閉じた芭蕉の命日(旧暦10月12日)に合わせて芭蕉忌を執り行っている。
生徒会長の宮前いずみさん(2年)は、「各地を旅して回った芭蕉の心情に寄り添いながら、日本の美しい景色や自然に思いを馳せることができた」と満足げ。渡邊雅彦校長は「今年から男子も加わり、また新たな気持ちで行事を行うことができた。日本文化に触れる伝統行事をこれからも続けていきたい」と話していた。