大阪・茶屋町にこのほどリニューアルオープンした、ビュッフェレストラン「SEA & FARM by YANMAR MARCHE」が人気だ。大手産業機械メーカーであるヤンマーホールディングスの本社ビル12階にあり、平日はヤンマーグループ社員の「からだやこころの〝元気〟を育む」社員食堂として運営している。週末ランチ限定でビュッフェ形式に改めて、社員食堂の一般営業を再開した。
オープンから3カ月が経つが、予約を取るのが困難な状況が続いていると聞く。その人気ぶりに惹かれた記者は、早速、同店に取材を試みた。
コロナ禍明けに新業態で再稼働
ヤンマーでは2017年に、同店の前身となる先駆け的な試みとして、社員食堂の一般営業を行っていた。当時は平日の社員食堂を一般にも開放し、一汁三菜の定食セットを提供して人気を博していたが、コロナ禍を機に2020年休業。復活を待ちわびる顧客の声を受けて社内プロジェクトが立ち上がり、コンセプトも業態も新たに稼働したのが「SEA & FARM YANMAR MARCHE」だ。
「好きなものを好きなだけ」ビュッフェの魅力が存分に
同店は、ヤンマーの主たる事業領域である農業やマリン事業の周知もかねて「〝大地〟〝海〟の恵みを味わうレストラン」を象徴する「SEA & FARM」と改名。コンセプトにちなんだメニュー開発を行い、かつてのメイン顧客層だった40代〜50代女性だけでなくより幅広い世代や客層に楽しんでもらえるようにビュッフェスタイルに切り替えた。定食セットを惜しむ声もあるが、「好きなものを好きなだけ」食べられるビュッフェはファミリー層や若年層には好評だという。
近隣の「大地の恵み、海の恵み」がメニューの主役
ビュッフェの中でもとりわけ人気なのが、新鮮な野菜が評判の「サラダバー」、米の魅力を再認識できる「ココット」、Truffle BAKERY(トリュフベーカリー)とコラボしたオリジナルパン「おこめパン」。カレーも隠れた人気メニューだという。いずれも鮮度や産地にこだわり、同店でしか食べることができない味わいや、映えも追求しながら、明朗な料金体系(下記)が魅力となっている。
メニューと料金は、①選べるメイン料理とビュッフェのスペシャルランチ(肉、お魚、月替わりの3種類の中から選べるメイン料理、ビュッフェメニュー、ドリンクバー込みの75分制)が3000円(大人)、②ビュッフェランチ(メイン料理なし、ビュッフェメニュー、ドリンクバー込みの75分制)は2300円(大人)を用意。なお、食品ロス削減に取り組むため午後1時半以降はビュッフェメニューの補充を行わず、同1時入店の来店客に対し、300円オフのサステナブル割り引き(スペシャルランチ、ビュッフェランチの大人料金のみに適用)を実施している。
都会のオアシスのような社員食堂で休日ランチを楽しもう!
同店がある茶屋町周辺はさまざまな飲食店が立ち並ぶエリアだから、店舗選びに迷うことはあっても困ることはないが、創業以来、食料生産に深く携わってきたヤンマーグループのこだわりが詰まった「社員食堂」の「ビュッフェ」は、ずば抜けて個性的ではないだろうか。都心の好立地にありながら、200席数を誇る開放的な空間もうれしい。
■SEA & FARM by YANMAR MARCHE/北区茶屋町1−32 ヤンマー本社ビル12階/ https://www.instagram.com/sea_farm_official_ymac/