「マツケンサンバ!」で知られる俳優、松平健(70)が大阪府警天王寺署の一日警察署長を務め、特殊詐欺犯罪への注意を市民に呼びかけた。
松平は5日から座長公演を行う新歌舞伎座に隣接する近鉄・大阪上本町駅での防犯イベントへ警官制服姿で登場。一日署長の委嘱状を受け取り、「特殊詐欺が増えているので皆さん気をつけて下さい」とあいさつ。
府警では特殊詐欺についてクイズ形式で▽被害額が急増(府内の特殊詐欺被害金は、今年8月末まで約38億8000万円で去年同期比14億4200万円増)していることを紹介し、▽還付金詐欺は「ATMでの携帯電話の使用に注意が必要」と指摘▽SNS(ネット交流サービス)を利用した投資詐欺は、投資先が実在するのか「確かめる」とともに家族や友人に「相談する」ことを心がけるよう呼びかけた。
松平は見物人に〝特殊詐欺に注意〟のスローガンが入ったうちわとクリアファイルを1人ずつ手渡し「ATMの前へ行かせ携帯電話で指示するのは全て詐欺。特殊詐欺、成敗!!」と力を込めた。
終了後取材に応じ「大阪での一日署長はこれで2回目。署長さんの制服が似合う年格好にもなってきたので、デスクで指揮する警察幹部の役柄になるドラマもいいかな?」とまんざらでもない様子。
新歌舞伎座公演は「松平健 芸能生活50周年記念公演」と銘打って23日まで上演。第1部が芝居「暴れん坊将軍」と、第2部は歌謡ショー「マツケン大感謝祭 ~歌って踊って~オーレ!」の構成で行われる。
(畑山 博史)