8月6日、東住吉区で家でも学校でもない子どもの新しい居場所である、子ども第三の居場所「駒川てっと」の開所式が行われた。翌7日より本格的にオープンし、月~土曜午前11時~午後7時の開所となっている。日本財団「子ども第三の居場所」事業において大阪市としては7拠点目となる。
同施設を運営する法人は、高齢者向けの介護保険事業を展開しており、これまでも地域が抱える課題に直面してきた。中でも少子高齢化の進行や核家族化に伴う地域のつながりの希薄化は、社会から孤立してしまう人を増やす原因であり、一人暮らしの高齢者や、安心できる居場所を失った子ども、社会の中で活躍の場が少ない障がい者に影響が大きいという。更なる包括的な支援を充実させるため、これまでに培った福祉支援のノウハウを生かし、地域住民が安心して過ごせる新しい居場所を東住吉エリアに開設した。
同施設は、就労継続支援B型の作業所となる飲食店の運営と、近隣の子どもたちを受け入れる子ども食堂をメイン事業とし、「食」を通じて、高齢者、子ども、障がい者が交わりあい、支援員やボランティアなどの仕事や役割としてのケアではない、「偶然から生まれるケア」が生まれる居場所を目指す。
理事長の鯉谷氏は「ここは我々にとっても大きなチャレンジとなる場所。あたらしいケアのモデルをつくりたい」と話している。
■子ども第三の居場所「駒川てっと」/大阪市東住吉区西今川4丁目22-11