吉本新喜劇の総選挙はじまる 過去2年はアキが連覇 「3連覇したら殿堂入り?」

 今年で3回目となる「吉本新喜劇総選挙2024」投票が8月末までの予定で始まった。今年は大阪所属の新喜劇座員だけでなく、東京の石田靖(58)や愛媛のもりすけ(38)なども加わり計86人が立候補。開票結果は9月6日夜、大阪・YESTHEATER(「なんばグランド花月」地下)で上位29人を発表。選抜メンバー最後の30人目は、当日入場の観客が選ぶ。

寛平GM㊨が大ベテランのめだか㊥としゃーやんの総選挙立候補を紹介

 過去2年間はアキ座長(54)が連覇。それを追う2位は一昨年に辻本茂雄・元座長(59)、昨年は東京から移籍入団4年目の千葉公平(48)が躍進。3位は2年連続ですっちー座長(52)。女性座員は一昨年がアイドル並みの美人・小寺真理(32)が5位、昨年はギャグ女王・島田珠代(54)が5位でトップ。

会見の始まりはお約束の島田珠代の変顔からスタート

 新喜劇を率いる間寛平GM(ゼネラルマネジャー)は一昨年9位、昨年12位と順位を下げており「今年はどうかな?」と心配顔。3連覇が懸かるアキについてメディアから「3連覇したら殿堂入り?」と質問され、GMは「アカン!5連覇で」と即却下。これにはアキも苦笑いで「僕が座長になれたのは3年前に総選挙で優勝できた結果。ファンのお陰ですから今年も頑張ります」と〝1位〟と書かれた札を両手に持ち早くもV宣言。

座長の座を懸けて吉田㊨と清水は一触即発

 一触即発だったのが一昨年の16位から昨年は8位に上昇した吉田裕座長(45)と、同じく26位から9位入りの清水けんじリーダー(49)。かつて4リーダーは次世代座長として切磋琢磨した仲だが吉田が座長昇格を唯一果たすと、清水はライバル意識メラメラ。マイクをつかむと「昨年中間発表では僕の方が上やった。それが最終発表で入れ替わった。今年は絶対勝つ!僕が勝ったら座長交代や」と決闘宣言。吉田も「おぅ、受けたるよ!絶対負けへんから」と売られたケンカを買った格好。

総選挙2年連続優勝のアキ(後列右から3人目)と、2年連続最下位の松本(後列左から3人目)

 異色だったのは昨年、高齢を理由に出場辞退した池乃めだか(81)=一昨年23位=への再出馬要請。めだかは「こんな年寄りに声を掛けてもらえて」と笑顔で恐縮。さらに寛平GMが呼び込んだのはしゃーやん(70)。1980年代に漫才コンビ「一球・写楽」の前田写楽として活躍、2011年に新喜劇入り。「僕は出演回数がとても少ないので、とりあえず覚えて下さい」と陳情。ついでのように登場したのが「2年連続最下位」と紹介された松本慎一郎(42)。「毎日自分で入れて30票はあるはずだけど、昨年の総数521票でした」と白状。今年の目標を聞かれ「取りあえずブービー賞」と涙の訴え。

 投票は吉本興業のスマホアプリ「FANY」経由で1日1回3人を選んで無料で毎日投票できる。

(畑山博史)