投資歴22年、金融アナリストの有資格者、奥澤智宏さんによる「資産運用コラム」(大阪FX教室 学長)
日経平均株価および米国のS&P500は史上最高値を更新し(7月11日時点)、株式市場に参加している人たちは今、資産が大幅に増え、嬉しい悲鳴をあげているのではないでしょうか?
まだ、投資を始めたことのない人たちにとっては、友人や周りの人たちの笑顔を見て自分も始めなくちゃ…と内心焦っている人も多いと思います。こうなると、皆さんの興味を持つところはこの先、株価がどこまで上がり続けるのか?ということでしょう。
まだまだぐんぐん株価は上昇するのか?それとも、どこかで、利益確定が発生し、大暴落をしてしまうのか?始めたいけど、暴落して資産が減ってしまったらと思うと怖くてどうにも前に進めない。そんな人たちのために、今日は投資のヒントとなることをお伝えしたいと思います。
※本記事は7月19日に寄稿された記事を一部改変しています。ニュース配信時と状況が異なる場合があります。資産運用は自己責任です。よく考えて運用しましょう。
分散投資のススメ
これだけ株価が上昇してしまうと、まず100%株だけを購入するのははっきりいって無謀です。大暴落した後でしたら、それでもいい場合もあるかもしれませんが、上がり続けたものはいずれ下がり始める時期が必ずやってきますので、分散投資をすることをおすすめいたします。
その分散投資の考え方としては大きく分けて2つ。1つは投資先の分散、もう一つは時間の分散です。まずは投資先の分散について、お伝えします。実は株の値動きとは逆相関(二つの値の片方が上がれば片方が下がる関係)になりやすいものがあります。それは債券です。株と債券を相場に合わせて比率を変えて、投資することにより、リスクを減らすことができます。株価がガンガン上がるときは株の比率を上げ、株価が上がり過ぎているときは債券の比率を上げればOKです。それだけで株が大暴落した時のリスクを大幅に軽減できます。
もう一つは時間の分散です。有名な時間の分散投資法としては「ドルコスト平均法」があります。自分の持っているお金を一気に投資するのではなく、常に決められた金額を定期的にコツコツ購入することにより、リスクを減らすことができます。
リスク分散で小さくスタート
正直、株価がどこまで上がるのかなんて、誰もわかりません。どんなことがあっても最悪の事態に陥らないように、リスクを上記の2つの方針で分散させて、投資をすることが重要です。
この先、投資は怖いと何もしなければ、チャンスを失ってしまいます。今は数百円からでも投資ができる時代ですので、ぜひ初心者の方もチャレンジしてみましょう。
<奥澤智宏さん プロフィル>
投資歴22年で金融アナリストの有資格者。東北大学大学院卒、元パナソニック社員。過去、5000人が参加するFXトレードコンテストで同スクールの受講生3人が優勝。秘伝のツールで初心者でも再現できる独自の指導が人気。
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