「AYA(アヤ)世代」と呼ばれる15~39歳のがん患者に理解を深めてほしいと「AYAweek2024」のイベントが3月10日までの9日間、オンラインを中心に全国各地で開催された。日本では、毎年2万人のAYA世代が、がんを発症していると推定され、学校生活や仕事、恋愛や結婚など心身ともにさまざまな影響を受けるため、その支援が必要だといわれている。
大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部は3月2日~5日まで、サブテーマ「人を癒す・つなぐ」体験型の連携イベント(大阪国際がんセンターなど共催)を同大梅田キャンパスで開催。同学部システムデザイン工学科ウエルネス研究室では、3面包囲型VRシステムや離れたところにいる人と話すサイバー空間システムを展示。外界へのワープや大切な時間を一緒に過ごし、会話を楽しんでもらいたいと考案されたコンテンツを紹介。同学部教授大須賀美恵子さんは「患者やその家族、医師や看護師に技術を伝えることはもとより、現場の意見を拝聴しながらより一層喜んでもらえる技術革新に努めていきたい」と意気込みを語った。