常連客はタッパー持参(笑) 香ばしいタレが〝ダクダク〟の焼き鳥が話題

 東大阪市大蓮北にある商店街「ゆうゆうタウン」は、2022年のNHK連続テレビ小説「舞い上がれ!」のロケ地で話題になった場所で、1990年代の賑わう商店街のシーンで登場している。しかし、現在はシャッターが目立ち閑散としているが、その中で今でも賑わいを見せるのが、焼き鳥のテイクアウト専門「とり坂」だ。

 まるで駐車場を改良したかのような飾り気のない店舗で、看板もカウンターもない。店内に入ってみると、激しい炎を上げながら焼き鳥が大量に焼かれていて、この迫力、香ばしいニオイ、充満する煙に客が引き寄せられる。人気は皮とムネを串にバランスよく刺した「ミックス」、鶏肉は全て国産で柔らかく、自家製ダレは優しい甘さでサッパリとした香ばしさが特徴だ。

 常連客はタッパーを持参して「タレ多めで」と注文するのが日常的。すると店主は期待を裏切らずタレを〝ダクダク〟に入れてくれる。50代の主婦に話を聞くと「20~30本は当たり前で、人が集まる時には100本ほど買って帰るときもある」という。なお、タッパは焼き鳥購入時に購入できるので気軽に〝タレたっぷり〟が体感できる。最近はSNSで話題になり、遠方からの来店客も増えている。営業は金・土・日曜のみ。

■とり坂/東大阪市大蓮北3丁目3−10