創立100周年を迎えた常翔学園は10月30日、北区茶屋町の大阪工業大梅田キャンパスで記念式典を開き次の100年に向けた学園の長期ビジョン「J-Vision37」を発表、参加者らはビジョンと決意を共有し、建学の精神に基づいた、人材育成と継承する教育・研究の在り方を考えた。
式典では学園100年の歴史を振り返る記念ムービーが上映された。引き続いて、西村泰志理事長が「100周年を迎えられたのは皆様の支援のたまもの。以来、31万人の卒業生が各分野で活躍しています。現在、学園は3大学2中高で構成していますが、少子化による18歳人口の減少で学園を取り巻く環境は厳しい」と現状認識を示した上で、学園設置各学校の教育・研究力を連携し、持続可能な社会の創出と発展に貢献する学園の長期ビジョン「J-Vision37」を発表。西村理事長は「100年前の先人の思いを引き継ぎ、200周年に向けた将来の発展の礎を構築したい」と締めくくった。また、設置各学校の5学校長による「長期目標」も発表された。このあとの記念シンポジウムでは歌舞伎俳優で2025年日本国際博覧会アンバサダー、松本幸四郎氏が「歌舞伎が好きと思えた原動力」のテーマで講演。
パネルディスカッションではフリーアナウンサー八木早希氏をコーディネーターに「伝統の継承と革新 ~持続可能な未来を創造する人づくり~」をテーマに松本氏、井上晋大阪工業大学長、荻田喜代一摂南大学長、 焼広益秀広島国際大学長の4氏が意見交換した。当日はオンラインによるライブ配信も行われた。