こんなに長いの? 見てビックリ!
守口市は、なにわの伝統野菜(21品目)のひとつである「守口大根」の長さを競うコンクールを1月19日に守口市役所で実施された。
協賛の「守口都市農業研究会」と同市が守口大根の栽培を継承し、市の伝統の一つとして定着させており、栽培技術の向上・普及推進を目的とし平成24年から取り組んでいる。10回目となる今回は「もりぐち夢・未来大使」のU.K.こと楠雄二郎さんを司会に迎え、盛大に開催された。
守口大根の特性はその形状にあり、長いもので1メートルを優に超える。いかに長く栽培できるかがポイントだ。会場には収穫されたばかりの団体や個人が栽培した26組の守口大根がずらりと並んでいる。
計測は大根の葉っぱの付け根から始め、根から五円玉の穴を通し、止まったところまでの長さで競われる。ある程度の太さがないと、基準に達しないため計測対象にはならないのだ。
この26組の応募のなかから、団体の最優秀賞と優秀賞、個人の最優秀賞、そして特別賞と、4つの賞が選ばれる。見事、団体最優秀賞に選ばれたのは「守口市立さくら小学校」の181センチを記録した守口大根。続いて団体優秀賞/守口市八雲東コミュニティセンター(177.5センチ)、個人最優秀賞/西口祥雄さん(177センチ)、特別賞/北てらかた森のこども園がそれぞれ受賞した。
団体最優秀賞の「守口市立さくら小学校」の林校長は、地域のボランティアの人たちのサポートの元、6年生たちが夏の暑い日にも水やりを欠かさず、懸命に栽培したことを語ってくれた。「真っすぐ長く育てるためには土づくりに苦労しましたが、子どもたちが中心となって育ててくれた。学校が休みの土日などに水やりのお手伝いをしたぐらいですよ」とボランティアの吉岡義満さんは笑顔で話してくれた。
蕎麦屋の漬物 そりゃうまいわ
その形状のユニークさだけではなく、守口大根のおいしさを知ってもらおうと、地元飲食店「そば司 理(ことはり)」(守口市寺内町)との取り組みも紹介された。
砂糖、しょう油、みりんで作る和食の基本の調味料であり、そばつゆの元にもなる「かえし」に1週間漬け込んだ「守口弾痕 理のかえしづけ」を販売している。「12月25日に収穫したものだけを漬け込みむので、この時期のみの販売。2月いっぱいで売り切れてしまいます」と話すのは店主の岩尾良英さん。来場者には試食がふるまわれ「パリパリとした歯ごたえがあっておいしい」「ほどよい塩味はお酒に合いそう」と好評。唐辛子味、山椒味、柚子味の3種類があるが、早めに売り切れそうだ。