「万博期間の通勤の抑制をお願いします」―。大阪府・市は、大阪・関西万博で特に混み合う時期に、会場の夢洲(ゆめしま)(此花区)に近い咲州庁舎などへ通勤する職員を「テレワークなどで3割、最大では7割減らす」と表明した。同時に大阪・関西万博の運営主体、日本国際博覧会協会、民間企業にも万博期間の通勤の抑制を促していく。鉄道や道路の混雑抑制が狙いで、今秋には試行して効果を検証し、市民にも呼びかける。
万博開催期間中は、多い日で1日あたり22・7万人が訪れ混雑が想定されている。協会は、「修学旅行シーズンとなる25年6月や、同年10月の閉会に向けた駆け込み需要が見込まれる8月後半以降について、特に混雑する期間」と想定。物流などの企業活動にも影響が出ることが懸念されている。