「M-1」で4年連続決勝進出など受賞歴多数の実力派お笑いコンビ「スーパーマラドーナ」が12月〜3月、東名阪を含む全国5か所で結成20周年全国ツアー開催。最初の名古屋(12月9日)を前に、記者取材会を開いた。
ツアータイトルは「なんとか、ここまで来れました」。と、言うのも眼鏡で小柄おとなしい田中(46)は漫才が恐くなって過去蒸発2回。元ヤンキー武智(45)は根っからのツッパリ体質による放言で大炎上3回。最初のコンビ名が「マラドーナ」で、コンビ別れして再スタートの時に現在の「スーパーマラドーナ」に改名。
振り返って田中は「よぅ20年やれたなぁ。僕らのNSC(吉本総合芸能学院大阪校)22期は、NONSTYLE、ダイアン、トロサーモン久保田、ギャロップ林などがいて僕は劣等生。それが家建ちましたから」とシミジミ。
ネタ作りをずっと担当してきた武智(45)は「僕らの漫才は子どもウケする。つまり分かりやすい。だから家族連れで来て頂いたら喜ばれる。しかしM-1は中身にひねりを効かせ、さらにコンビ自体のキャラクターの面白さも必要。会場も審査員も笑かさなアカンから、僕らのスタイルでは勝てない」と最高3位まで行った若手漫才の頂点レースをズバリ。
今回のツアーでは、武智の故郷・愛媛でも来年3月1日に開催。「姉にビラ100枚送りました。武智家総動員してチケット売ります。地元でじっくり僕らの漫才を聞いてもらうのは初めて。伊予市のIYOみらい館でやるんですけど、新しくてきれいな所。ぜひ来て下さい」とPR。
武智は現在、M-1の予選通過コンビのネタをすべて見てアドバイスする役割も果たす。「決勝の審査員はしたくないです。出場者からはもちろん、全国のお笑いファンからも恨まれますから。コンビ結成16年以上のTHESECOND漫才トーナメントが出来たんで、そっちで優勝を狙いたい。でもまだ無理ですよ、ソレ用のネタが出来てないから」と説明。
ツアーのゲストについて田中は「全部同期のコンビにお願いしました。ネタはもちろんですけど、せっかくですから20周年のトークもしたい」と張り切っている。
(畑山博史)