大阪・淀屋橋の瓦町から、現在の西天満四丁目、古美術商や画廊など約90店舗が連なる「老松通り」に移転して、はや三年。変わらずの人気店だという「瓦町ブラン」。
店主は30歳の時に一念発起して料理の世界に飛び込んだ。個性の強い町場の洋食店を数軒修行して、37歳で自身の店を開店した。同店は「フレンチビストロの炉端焼き」をテーマに繊細でありながら、グループでシェアできるほどボリューミーな料理を振舞う。料理と絶妙なワインセレクトにハマる人など、コアなファンが増加中だという。
メニューの構成は、定番メニューと本日のおすすめからなる、日替わりの和の旬ものメニューだ。「ああ食べたいな」と思う日本の季節食材をフレンチビストロ流に変換して提供する。具体的には「大分産鰆の炙りカルパッチョ」「蟹みそとマスカルポーネのディップバケット添え」「泉州水茄子の香草オイルマリネとペコリーノチーズのサラダ仕立て」などというようにアレンジされる。
来店客の多くが最初に頼む定番メニューは、ボリュームたっぷりの「アンチョビポテト」。次に、日替わりで構成が変わる「前菜盛り合わせ」で、今はパテドカンパーニュ、蟹みそとマスカルポーネのディップバケット添え、犬鳴豚のローストの盛り合わせが味わえる。
料理に合わせる最初のお酒は、大阪の名門カタシモワイナリーの「ジャパニーズグラッパ葡萄華35度」というイタリアの蒸留酒がおすすめ。サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション2021金賞の逸品。このほかにも魅力的な料理、ワインなど多数揃えている。
■大衆食堂 瓦町ブラン/大阪市北区西天満4丁目7-10/電話06(6367)3915