大阪府が収集した彫刻など所蔵の美術品105点が6年前から府咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区)の地下駐車場で保管されていた問題で、府は「不適切だった」として、美術の専門家らのチームを立ち上げ、管理場所の変更や美術館などでの展示を考える。府は1980年代後半の新美術館構想に合わせて、90年代を中心に約7900点の美術品を収集。保管していたのはいずれも現代美術作品105点で、評価額は計約2億2千万円。現状について吉村知事は「作品へのリスペクトがない。きちんと盗難を防げる隔離された場所に移すべきだ」などと述べている。また、吉村知事は大阪市の横山英幸市長に対し、「市内に6つある美術館・博物館で展示を受け入れてもらえないか」と相談していることを明らかにしている。