厨房併設のブランドが関西の百貨店初登場 「アトリエうかい」阪急うめだ本店にオープン

 阪急うめだ本店地下1階の洋菓子売場に、新ブランド「アトリエうかい サンティール」が10月23日、オープンした。

 同ブランドは店内に厨房を備え、でき立てを提供する店舗としては、関西の百貨店初登場。

 「100年続く店づくり」をコンセプトに掲げる株式会社うかいの洋菓子店「アトリエうかい」は、常設店舗となる「Atelier UKAI Sentir (アトリエうかい サンティール) 」を阪急うめだ本店にオープンさせ、ヨーロッパをイメージさせるクラシカルな店内で、毎日午前10時と午後2時に焼き上がるできたてのクッキーや、旬の果物を使用したケーキを提供する。

 クッキーは、6種類の焼き立てがセットになったパッケージが2種類あり、その日のうちに消費することを前提に販売される。北海道東部で生産されるバターを使用し、小麦よりもバターの味を楽しんでもらえるクッキーに仕上げているという。焼き上げる温度を一般的な温度より約30度ほど低く設定し、時間をかけて焼き上げるのが特徴。

 既存の贈答用の商品と同じクッキーではあるが、焼き立てでしか味わえないジャムのフレッシュさやバターの香ばしい香りやクッキー自体のほろほろ感などの違いを楽しんでもらいたいという思いが込められている。

 クッキーとともに、同店舗だけで限定販売されるのがショートケーキ。大体5種類のショートケーキを用意するというが、こちらもパティシエが毎日カットしたフルーツを使ってケーキを焼き上げていく。ショートケーキを購入する際には、大きな箱に入れるのではなく、ショートケーキのサイズに合わせた専用の箱を用意し、一つずつ入れてくれる。そのまま贈答用に使えるし、箱を展開するとケーキを食べる時の皿代わりにもなる。

 ショートケーキは値段が1000円超えのものが並んでおり、消費者にどこまで受け入れられるのかを確かめたい、という。
 チーフパティシエによると、フランスではショートケーキは1つ1600円ほどする。その上で「日本でもコーヒー一杯が700円の時代になってきた。その中でショートケーキ1つが700円や800円と言うのは非現実的。安価な材料を使えば安い価格で提供できるが、こだわった素材や安全性、味の品質にこだわれば、それなりの額にならざるを得ない。若いパティシエが夢を持てる職業であり続けることも考えると、このくらいの金額で消費者に受け入れてもらいたい」と本音を聞かせてくれた。

 確かに、コーヒー一杯と手間暇かけて製造するケーキが同じ価格帯というのは不思議にも感じられる。

 クッキーもショートケーキも店内の厨房で製造しているので、1日で製造できる個数には限度があるため、売り切れは必須。また当面は店頭が混雑することを見越して、クッキーを個別にバラ売りすることはせず、パッケージのセット売りに絞る。

 クッキーは季節ごとに味を変えながら旬の素材を生かしたり、テーマに合わせた構成にしていく。ショートケーキも5種類は時期によって違った組み合わせになるようだ。

 オープン初日は、阪急うめだ本店が午前10時に開店すると同時に店頭は人であふれ、あっという間に列ができるほどの人気ぶりだった。

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