大阪府は10年以上前に公表された南海トラフ巨大地震の被害想定などを見直すため、初めて会議を開いた。府は2013年、南海トラフ巨大地震が起きた場合、府内で最大5.7㍍の津波が到達し約13万4000人の死者が出るなどとする被害想定を公表している。ただ、公表から10年以上が経過し、防潮堤の強化による津波対策などによって津波浸水想定が半減することなどが見込めるため、来年夏ごろまでに新たな被害想定を取りまとめて公表したいとしている。
地震津波災害対策等検討部会・河田惠昭部会長は「災害の問題で1番怖いのは、府民が災害を忘れてしまうこと。府民に改めて自然災害にどう対応するかということを考えてもらうきっかけになれば」と話している。