ボードゲーム「ブルサ」で株式売買を体験 ニュースに一喜一憂、株価変動を体験 北浜・大阪取引所

 春休みに親子で〝お金のしくみ〟を学ぶ催し「グローバル・マネー・ウィーク春休み 親子経済教室 in北浜」が3月26日午前10時半から、大阪市中央区北浜の大阪取引所で開かれた。主催は日本取引所グループ、大阪取引所、大阪府、大阪市、こども本の森 中之島。会場には親子約70人が参加し、金融や経済への理解を深めた。

株式会社の仕組みなどを学ぶ座学に耳を傾ける親子=3月26日、大阪市中央区・大阪取引所

 講座は、株式の基礎を学ぶ座学と、株式売買を体験するボードゲームの2部構成で実施。中でも、実際の市場の動きを模したボードゲーム「ブルサ」は、ニュースに応じて株価が変動する仕組みを取り入れ、実際の株式市場に近い形で売買を体験できる内容となっており、子どもたちの関心を集めた。

ボードゲーム「ブルサ」で株式売買を体験する子どもたち=3月26日、大阪市中央区・大阪取引所

 ゲームでは、参加者は2万円の仮想資金を元手に、5回のニュースを手掛かりに株式を売買。自動車、スーパー、衣料の3銘柄を対象に、〝新商品がヒット〟〝暖冬で冬物不振〟などのニュースに応じて株価が変動する仕組みで、現実の経済と同様に判断を重ねながら資産の増減を競った。

 例えば、新型電気自動車が好調とのニュースでは自動車株が上昇。一方、暖冬の予測では衣料品株が大きく下落するなど、参加者はニュースと株価の関係を実感した。
 最後に、訪日外国人の増加というニュースが示されると、観光客の買い物需要の高まりからスーパーや衣料の株価が上昇。こうした一連の動きを通じ、参加者はニュースと企業業績、株価の関係を体感的に学んだ。

ニュースを基に売買の判断を重ねる親子ら=3月26日、大阪市中央区・大阪取引所

 会場では、少しずつ慎重に投資する子どもや、一度に大きく資金を投じる子どもなど、さまざまな戦略が見られた。手元で現金や株券の増減を確認しながら進める形式により、利益や損失の実感が伴う点が特徴で、主催者は「体験を通じてお金の重みや判断の大切さを学んでほしい」としている。

 最終的に、現金と株式の合計額で順位が決まり、上位入賞者には記念品が贈られた。優勝した東大阪市の棚田浩輝さん(新中学1年)は「ニュースを見て考えるのが面白かった。どの会社が伸びるか想像するのが楽しい」と笑顔を見せた。実際にイベント前に株式を購入し、値上がりしたタイミングで売却した経験もあるという。
 母親のこずえさん(45)は「少子化など将来への不安もあり、働きながら投資で資産を増やすことの大切さを感じている。こうした学びの機会には積極的に参加させたい」と話した。

ボードゲーム大会で優勝し、賞状を手に笑顔を見せる棚田浩輝さん=3月26日、大阪市中央区・大阪取引所

 司会を務めた大阪取引所の矢田初代氏は「子どもたちが主体的に考え、積極的に売買していたのが印象的だった。ボードゲームを通じて、お金の増減や経済の動きを実感できる」と振り返り、体験型の金融教育の意義を強調した。

「楽しみながら学んでほしい」と話す大阪取引所の矢田初代氏=3月26日、大阪市中央区・大阪取引所

 主催者側は今後も同様の教室を継続し、子どもたちの金融リテラシー(お金に関する知識や判断力)の向上につなげたいとしている。

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