大な鏡餅を持ち上げる時間を競う「餅上げ力奉納」が2月23日、世界遺産・醍醐寺(京都市伏見区)で行われた。男性の部では、守口市の会社員、西田亨さん(53)が4分46秒の記録で優勝し、「横綱」の称号を手にした。
無病息災を祈る法要「五大力尊仁王会」の恒例行事。男性は約150㌔、女性は約90㌔の餅を抱え、男女各20人が力を競った。
西田さんは昨年、初出場で尻もちをつき0秒という悔しさを味わった。今年は京都市内の道場に2回通い、1分間持ち上げたことが自信になった。本番ではその成果を大きく上回る粘りを見せた。192㌢、90㌔の体格は、金属加工の現場で鍛え上げたものだ。休日はバイクでのツーリングを楽しむほか、救急インストラクターとして地域でAED講習の講師も務める。
横綱になると来年以降は出場できない。西田さんは「境内に名前が載る誇らしさと、今年で最後という寂しさが入り混じる。人生が凝縮されたような時間だった」と感慨深げに語った。(小泉健一)

