株式を遊んで学ぶ 子ども向け金融教育に熱視線 「マネトレキッズ」近大附属中高で開催

 子どもたちが株式をゲーム感覚で体験しながら、金融の仕組みを学ぶイベント「マネトレキッズ」が2025年12月23日、近畿大学附属中学校・高等学校(東大阪市若江西新町)で開かれた。主催は、大人向け金融教育を展開するGA Partners(代表取締役・尾崎邦明)で、自社運営の「マネトレ大学」の一環として行われた。

株取引をリアルに体験

 参加した生徒は4〜5人ずつの5チームに分かれ、各チームにアシスタントティーチャーが同席。事前準備として2回オンライン指導が行われたが、株取引をリアルに体験するのは今回が初めて。

 イベントの冒頭で尾崎さんは「株は会社のオーナー権の一部。株を所有する株主は会社の成長に応じた利益を得られる」と説明。業績や新製品、為替などのニュースでも株価が変動することを伝えた。

 いよいよ「株取引ゲーム」体験のスタート。各チームにはランダムに配布された2種類の株券と、ダミーの現金500万円が用意され、子どもたちは企業の業績や将来性を調べ、スケッチブックにまとめて1分間のプレゼンテーションを行う。いくらで売るか(オファープライス)と、いくらで買うか(ビットプライス)を提示し、交渉が成立すれば取引成立。

 「ダン!(成立の意)」という掛け声を受けて、「売れた!」と喜ぶチームもあれば、「買い叩かれた」と悔やむチームもあり、実際の取引市場さながらに悲喜こもごもする。

 売れ残れば罰金、株がなくなれば追加購入というルールもあり、最終的に最も利益を出したチームが優勝となる。情報収集や分析、発表、交渉、判断までを含む実践的な内容で、株式市場の動きを自然に学ぶ。

子どものうちから正しい金融リテラシーを

 「お金の知識は一生の武器になる。子どものうちから正しい金融リテラシーを備えてほしい」と尾崎さん。イベントは単なるゲームにとどまらず、論理的思考力やチームワーク、意思決定力を育む教育の場となった。

 英語圏の子どもたちが金融教育に力を入れる一方で、日本では「お金」の学びが後回しにされがちだ。体験を通じて金融の仕組みを理解する「マネトレキッズ」は、子どもたちの関心を育む新たな試みとして注目されている。

(文・西村由起子)

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