大阪で生まれ育ち今も関西を拠点に歌手活動を続ける塩乃華織がメジャーデビュー15周年記念曲「悲恋抄」を出した。作曲はデビュー曲「陽だまりの花」以来のヒットメーカー大谷明裕。カップリング曲「あさき夢みし〜月下の恋歌」先輩歌手KANAの実兄で作曲家・小林宏和から初提供と新たな取り組みに張り切っている。

このほど開催の「大阪発流行歌ライブ」に出演。新曲2曲はもちろん、大阪物を得意とする作詞家、もず哨平の「ほっといてんかあんな阿呆」を大きなジェスチャー交えた大阪弁で歌い上げ、ファンは大喜び。前作「雪挽歌」などで満員の客席をラウンド。持ちきれないほどのプレゼントを抱え笑顔を振りまいた。締めくくりはそれまでとガラッとテンポが異なる新曲2つ。「悲恋抄」はピアノの旋律が印象的な曲調。「あさき~」は実妹KANAの楽曲を一手に手掛ける小林が古都の浪漫を感じさせる荘厳なメロディ。

「私は張り歌と呼ばれるダイナミックな曲が得意なんですが、今回の2曲はどちらも抑えたメロディで難しかった。ドラマチックな演歌なのでフツフツと心の奥で燃えているイメージで歌ってみました。私の新たな面を見て下さい」と説明。

高校生の時から「アマチュアでうまいコがいる」と注目されたが大学を出てからのプロデビュー。その分じっくりと歌に取り組み数十人単位の観客を対象にした単独ライブを大切にしている。次回は3月4日に大阪・あべのハルカス9階のSPACE9で開催。

(畑山 博史)
