ジャンル不問の舞台で10組が熱演

子どもたちの〝全力表現〟を応援する新たな大会「エンタメ甲子園」が11月29日、阿倍野区民センター大ホール(大阪市阿倍野区)で初開催された。主催はFIPエンターテインメント。ダンス、演劇、漫才、大道芸などジャンルを問わないパフォーマンスの祭典で、会場は終始、熱気に包まれた。
大会は大阪府在住の小学4年~中学3年生で、3~20人のチーム制。演技時間は1分半~3分以内。全10組が出場し、個性豊かなパフォーマンスを披露した。優勝はバトン演技で物語性豊かなステージを展開した「En-baton(エンバトン)」、準優勝は迫力ある表現で会場を魅了した「Leda(レダ)」が受賞。両チームは来年開催予定のグランドチャンピオンシップへの出場権を獲得した。



同イベントは勝敗やスキルを競う場ではなく、ステージ上で〝今しかできない挑戦〟に挑む姿を重視しており、非認知能力の育成を目的としている。参加費無料で経済状況による「体験格差」をなくす取り組みも特徴。将来的には、障がいのある子どもも含め、誰もが参加できる〝全力表現リーグ〟として全国に広げる構想も描いている。
同社代表の長元梨紗さんは「主役は子どもたち自身。技術だけでなく発想力や想像力を大切にしたい。子どもたちの未来に花を添えるステージとして継続したい」と話す。次回大会は来年3月頃の開催を予定。(文=納島輝久)

