閉幕した大阪万博の会場へ行ってみると、あれだけいた来場者がいなくなり、寂しい感じもしていたが、すでに業者が多数入って、各パビリオンで撤去作業が進んでいた。
外部に設置されていた設備の撤去や、優先して運びだされるべきアート作品などがどんどん撤去されていた。
14日の会場で見た様子。
ドイツパビリオンの植木はすでにほとんど撤去済みで作業の早さに驚いた。それに加えてもっと驚いたのは、昨夜のパーティーは朝方まで続いていたということ。

重要文化財などを含む貴重なアート作品や貴重なものが多数展示されていた中国パビリオンの前には、大きな木箱が積み上げられ、スタッフが丁寧に運搬していた。

地面に貼られたミャクミャク関連のデザインと子どもたちが遊んでいた厚めのクッションフロアや大きな球体もすでに撤去されていた。

チュニジアパビリオンの裏では、スタッフが国に持ち帰る工芸品などを箱詰めしていたが、箱の状態にびっくり。雨にでも濡れたのかかなり形崩れしていて、これで大丈夫か?と心配してしまう。

コモンズ館Dの前では大量の民族関連グッズや工芸品が並べられていた。

「これ、全部持ち帰るのか?」と尋ねたが、「どれが欲しい?どれでも売ってやるよ」と。買うつもりはない、と伝えると、私がつけているピンバッジをみて、「ピンバッジはどうだ?1個2000円」と会期中より高い値段で売りつけられそうになった。

どこまでも商魂たくましい姿は大阪人としては親近感を感じてしまう。
ブルガリアパビリオンの前に設置されていた看板が撤去されようとしている瞬間に出会った。

まだ全く何もしていないパビリオンもいくつもあり、全くひと気のないところも。
例えば、あれだけ煌びやかに輝いていたトルクメニスタンパビリオン。すでに廃墟になってしまったのか?と感じるほどだった。

今週は主に撤去作業が行われ、来週以降、徐々に解体作業に移っていくので、これからどんどん寂しくなっていくのだろう。