「大阪からリヤドへ」熱気のステージ 2030年リヤド万博へ思い託す

 2030リヤド万博(サウジアラビア)に向け、10月10日に万博会場内EXPOアリーナ「Matsuri」で、文化イベント「大阪からリヤドへ」が開催された。

 このイベントは文化交流や世界レベルのエンターテインメントを通じて、サウジアラビアを紹介し、未来に向けたビジョンを共有する特別な機会。
 1万人を収容する会場は、人で埋め尽くされ、DJ KAORIの音楽で幕を開けると集まった観衆のボルテージは一気に全開。

 途中で、花火との共演もあり、オープニングから30分近くがあっという間に過ぎて行った。

 その後、主催者のサウジアラビアの伝統的な太鼓奏者で知られるAl Bairaq Al Akhdarによる打楽器演奏やサウジアラビアの歌姫Ghada Sheriによる歌唱パフォーマンスが続き、同国の文化やエンタメに触れる時間もあり、聴衆はじっくりとサウジアラビアの音色に聴き入っていた。

 間をつなぐフルCGの映像が大画面に映し出され、そこには2030年にリヤドで行われる次の万博のイメージ画像が登場。その規模の大きさや近未来的なイメージが次々と現れ、たった5年後の世界とは思えないほど。
 リヤド万博は大阪万博の約4倍の面積になると聞いているので、想像するだけでその広大さに圧倒されそう。

 後半には、日本人の男の子からサウジアラビアの女の子に万博のレガシーや思いが詰まった縦長のカプセルを引き渡すシーンもあり、リヤドに向けての準備はすでに始まっているということをアピールしていた。

日本人の男の子からサウジアラビアの女の子に万博のレガシーや思いが詰まった縦長のカプセルを引き継ぐシーン

 リヤド万博開始までの日数と時間を表示するカウンターも現れ、観客の気持ちはリヤドへ移動していたかもしない。

リヤド万博開始までのカウントダウン

 2030リヤド万博は、2030年10月1日から2031年3月31日の期間に開催される予定で、4,200万人の来場と197カ国および29の国際機関の参加を見込んでいる。600万平方メートル以上の敷地に、5つの特色あるテーマゾーンを設け、サウジアラビアと世界に変革をもたらすレガシーの創造を目指しているという。

 全てにおいて規模の大きさやかけられるエネルギーが莫大で、国の一大事業だというのがよくわかる。
 5年後に実際何人の日本人がリヤドを訪れるかわからないが、ここにいる多くの日本人がリヤドへ思いを馳せているのは間違いないだろう、と感じさせる夜だった。

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