十三の記憶を未来へ 写真とアート融合の新プロジェクト始動

プロジェクトメインビジュアル

大阪市淀川区で「JUSO ARCHIVE PROJECT」展

 大阪市淀川区・十三の歴史や文化を写真と現代アートで後世に伝える新たな試み「JUSO ARCHIVE PROJECT」が始動する。実行委員会は9月15日から12月31日まで、ホテルプラザオーサカ(同区新北野)で第一弾となる展示を行う。

 地域の人々から集めた古い写真とその思い出を展示するとともに、巨大壁画プロジェクト「淀壁」を手がける地元アーティストのBAKIBAKI氏が、それらの写真に独自の「BAKI柄」を描き加え、新たな作品として発表。失われつつある街の記憶を、アートの力で未来へとつなげる。

 初日の15日には午前11時から午後2時まで、同ホテル1階ロビーでオープニングレセプションが開かれる。参加無料。

 展示では、集まった写真やエピソードを十三の地図とともに紹介し、来場者が街歩きを楽しめるウォーキングマップも配布。普段見慣れた風景を新たな視点から味わえる工夫が施されている。

 実行委員会は「集められた写真や物語は街の歴史を伝えるだけでなく、次世代のクリエイターにとって創作の土壌となる。今後も地域と共に記憶を記録し、国内外のアーティストとの協業を進めていきたい」と話す。

BAKIBAKI氏と作品

 BAKIBAKI氏は1978年大阪生まれ。2021年に十三を舞台にした壁画プロジェクト「淀壁」を発足し、国内外で活動している。大阪国際空港や大阪・関西万博会場にも作品を残すなど、現代日本を代表する壁画アーティストの一人だ。

 問い合わせは、「JUSO ARCHIVE PROJECT」実行委員会まで。

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