ジブリパークの魅力 神戸で 市立博物館で特別展

「ネコバス」の立体展示 ©Studio Ghibli
「ネコバス」の立体展示 ©Studio Ghibli

 愛知県で昨年11月に第1期が開園したスタジオジブリパークの舞台裏に迫る特別展「ジブリパークとジブリ展」が、神戸市中央区の市立博物館で開かれている。同パークの制作現場を指揮する宮崎吾朗監督が手掛けた「サツキとメイの家」の模型や直筆スケッチ、デザイン画など制作資料を公開。おなじみのキャラクターの立体展示や名場面の再現コーナーなどでもジブリ作品の一端に触れることができる。6月25日まで。

 同パークは、ジブリ作品の世界を自分の足で歩きながら、秘密を発見する場所として昨年11月に同県長久手市の愛・地球博記念公園内にオープン。第1期は「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこの森」の3エリアで構成し、今秋は「もののけの里」、来年3月には「魔女の谷」が第2期として開園する。

 「サツキとメイの家」は、映画『となりのトトロ』(1988年)で主人公が住む家として登場する。吾朗監督が愛・地球博のパビリオンで「人が住める本物の家」として建設し、万博閉幕後はジブリパークの施設の一つとして引き続き公開されている。

愛知万博のパビリオンとして建設された「サツキとメイの家」の模型
愛知万博のパビリオンとして建設された「サツキとメイの家」の模型 ©Studio Ghibli

 展示会場では、5分の1スケールの模型や建築資材、現地の写真などを通してこだわりのポイントを紹介。実際に使われていたテラスの初代パーゴラ(日よけ棚)もある。

 会場入り口では、同じく『となりのトトロ』に登場する「ネコバス」の立体展示がお出迎え。映画『千と千尋の神隠し』(2001年)に登場する湯婆婆が館長として仕事に没頭する「にせの館長室」は「ジブリの大倉庫」の企画展示の再現で、写真撮影も可能。

 ジブリパーク展示・イベント部の上村早江子さんは「これをきっかけにジブリパークに行きたくなる、またもう1度行きたくなる展示にできた」とアピールしていた。

 入場日時予約制で一般1800円、大学生900円、高校生以下無料(要証明)。午前9時半~午後5時半(金、土曜は同7時半まで)、入館は閉館の45分前まで。月曜休館。

■取材協力
神戸市立博物館
兵庫県神戸市中央区京町24
チケットの購入・入場予約お問合せ窓口
電話0570(00)0995(10:00~18:00受付)
※6月26日(月)まで
https://ghiblipark-exhibition.jp/