大阪・関西万博「黒字圏内」 累計販売1809万枚に

 日本国際博覧会協会(万博協会)は11日、大阪・関西万博の入場券販売枚数が8日時点で累計1809万5703枚に達したと発表した。運営収支の損益分岐点とされる1800万枚を突破し、黒字のめどが立った形だ。

 万博協会は、総運営費1160億円のうち約8割にあたる969億円を入場券収入で賄う計画。前売り段階では販売が伸び悩んでいたが、4月の開幕前後から急増し、以降は週50万枚前後のペースで推移している。大阪府の吉村洋文知事も先月末、「8月中に運営費が黒字になる可能性が高い」との見通しを示していた。

 協会によると、収支の正式な見通しは9月下旬に公表される予定。台風などの災害による復旧費など予期せぬ支出も想定されることから、残り約2か月の会期でさらなる販売枚数の上積みを目指す。最終的な販売目標は2300万枚に設定している。