大阪・関西万博 「頭でなく心で感じて」

未来の教育を議論

 大阪・関西万博では、ほぼ毎週「テーマウィーク」というくくりで一つのテーマに沿ったイベントやディスカッションが行われている。7月28日には「学びと遊び」をテーマにトークイベントが開かれ、学者や研究者、官僚、国際機関の責任者などが参加し、グローバルな視点で教育について話し合われた。
 「多様な個性を活かす学び・遊び」のステージでは、「これまでのような一方通行の教え方や暗記重視の教育ではなく、創造性を働かせて主体的に動ける子どもたちを育てていかなければならない」などさまざまな意見が交わされる中、多様な個性を受け入れるために「教育の質を犠牲にするのは本末転倒」といった指摘や、AIは平等に教育の機会を与えるツールかもしれないが、「使い方の管理が非常に重要」という意見も。「学びの途中でうまくいかないことがあっても、それは失敗ではなく、最終的に成功や達成をした時には経験として身になる。だから、失敗を恐れる必要はないし、周りが失敗として必要以上に指摘する必要もない」という声もあった。
 2時間半に渡るステージは、「世界はアイデアに飢えている。学びは一生続く。頭ではなく心で感じることが大事」というメッセージで締められた。

「多様な個性を活かす学び・遊び」について意見を交わす登壇者たち