【万博グルメ】ラム肉にルッコラ、彩りライスとクウェート料理を堪能 人気レストラン「Sidra」で体験取材

 クウェートパビリオンの建物の右手から階段を登って2階へ行くと見えてくるレストラン「Sidra」。開店から閉店までひっきりなしに来店客が入ってくる人気のレストランだ。

 そんな大人気の「Sidra」に同僚の横山さんと二人でお邪魔して、クウェート料理を試食してきた。

 まず、最初に知っておくべき点は、クウェートはイスラム国家でイスラム教の教えに従っているので、同店メニューはハラルフードを提供していること。豚肉は使用せず、アルコールも取り扱っていない。

 メインディッシュでは、鶏肉、ラム肉、または野菜から選ぶことになる。
 前菜には、レンズ豆のレンティルスープ、ルッコラの上にヤギのチーズやデーツがのったジャルジールサラダ、野菜を揚げたクベ・エルグがあり、メインデッシュと組み合わせる。

 初めての人でも迷わないようにメインのお肉とルッコラのサラダ、ライス、そしてデザートがついたセットも用意されていて、セットメニューには写真もあり、オーダーする前に出てくるものが大体想像できるのはうれしい。

 デザートにはサフランを使ったカスタードのスイーツ、エルバが用意されていて、固めのプリンに似ていたが、甘さはかなり控えめだった。

 一人一品でメインディッシュを頼むと多いかも、と思い、2人でセットメニューを1つと前菜のクベ・エルグを別でいただいた。

 セットメニューのお肉はラム肉を選択。

 かなり時間をかけて煮込まれているのか、肉はほろほろでナイフで簡単に切り分けられて、食べやすく、トマトベースのソースがついているので、それにディップして食べると酸味も加わりさっぱり味でおいしい。脂みが少ないので後に残らず消化にも良さそう。

 またセットについてくるジャルジールサラダのルッコラは、食べても食べてもボールの中から湧いてでてくるかのように大量に入っていて、とても健康的。

 クベ・エルグは、揚げ物だが、中身には野菜がたっぷり入っていて、すり身ではないが日本の練り物に近い感じだ。

 しっかり揚げているのか、味は濃いめになっていて、添えつけのヨーグルトにディップするとちょうど良さそう。

 最後のデザートのエルバは、個人的にはかなりお気に入りで、プリンでもなく、カスタードケーキでもなく、ブリュレでもなく、上に乗った砕いたピスタチオがアクセントになっているスイーツ。

 同店に来たら必ず食べてほしい一品。

 アルコールを取り扱っていないので、飲み物はソフトドリンクやジュース、コーヒー、ティーなどに加えて、気分だけでも味わいたい人向けにモクテル(ノンアルコールのカクテル)が用意されている。
筆者たちは、Hibiscus BreezeとRose Sunsetを頼んでみた。

 横山さんはライスが特に気になったようです。

 白、黄色、そしてドライフルーツの盛り付けられたライスが美しくてうっとり。

 こんなに細長い米って、日本ではなかなかお目にかかることがないので「本当にお米?世界は広くて多様だ!」って思いました。パラパラで粘りがなくさっぱりしていて食感がよいです。

 料理はスパイシーすぎずお肉も見た目より柔らかいから小さい子どもも食べやすい。

 ボリュームがあるから何人かでシェアして食べてもよさそうです。

 ノンアルコールのカクテルは見た目も美しくてぜひ頼んでみて欲しい。「ローズサンセット」は甘いバラの香りが素敵でした。

 少しでも空いてる時間に取材に行こうと思って午後4時頃に伺ったのだが、到着前も立ち去る時も、ずっとレストランの外には順番を待つ長い列ができていて、その人気ぶりに驚いた。
 時間帯から想像すると、この時間帯に食事をするということは、お昼ご飯を早めに食べて会場入りし、この時間に早めの夕食を取って、後は思いっきり会場内を巡る、というコースなのだろうか。
 会場内にいると夕方5時、6時頃から忙しくなるのは間違いない。少し涼しくなるし、人も昼間より減るので、パビリオンに入る列が短くなったり、午後7時半からはウォーターショーや花火があったりで、夜ご飯を食べるタイミングを逸してしまうケースは往々にしてあり得る。
 それを考えると、夕方早めにお腹いっぱい夕食を食べて、最後まで会場内を巡っていくというのは正しい選択かもしれない。
 そして、その時のディナーとして同店のメニューはボリュームもあり、おいしい上に胸や胃に負担が少ない、ということなし。

 以前にUAEの料理を試食したことがあるが、同じ中東でもかなり違った料理内容で、UAEの方は少しずつ中東の素材を使用した料理が食べられるようになっていたのに対して、クウェートパビリオンの「Sidra」はしっかり食べられるメニュー内容で、早めの夕食にはオススメのレストランかもしれない。