即興で描き上げるダイナミックな絵画 渡邉敬介個展がマサゴ画廊で開催中

 7月7日から12日まで、京都在住の画家・音楽家である渡邉敬介さんの個展「渡邉敬介展 Music Is=music exists ー再会と感謝の展覧会ー」が西天満にあるマサゴ画廊で開催されている。

 渡邉さんは音楽家として長年培った感性をベースに作品を描いており、ニューヨーク、ケルン、銀座でも個展を開いた経験がある画家だ。

 同個展では、国内外で描いた風景や裸婦デッサンが展示されている。特に目を引くのは、9メートルの紙に墨でダイナミックに描かれた「夜と夢」。同作はシューベルトの同名歌曲に着想を得ており、人が夜に溶けて夢と交錯する様子が表現されている。

夜と夢

渡邉さんは絵を描く時は、対象物がある現場で描ききるにしており、「家だと描く気が湧かない、ファイトが湧かない」と語る。即興で描いた絵も描いたら描きっぱなし。「後から修正すると、絵が死んでしまう」とのことだ。

来場者に語りかける渡邉さん

 個展開催初日である7月7日には、今年100歳になる画廊主のお祝いを兼ねて、ベリーダンスと渡邉さんの絵画による即興コラボレーションが行われた。ダンサーを早業で描く渡邉さんのパフォーマンスには、現場でしか味わえない高揚感があった。

お祝いの花束を受け取るマサゴ画廊の主人
ダンサーの動きを絵にしたためている
パフォーマンスで完成した絵

「渡邉敬介展 Music Is=music exists ー再会と感謝の展覧会ー」個展開催期間:7月7~12日(11~18時/最終日のみ16時まで)/入場料無料/場所:マサゴ画廊(大阪府大阪市北区西天満2-2-4/TEL 06-6361-2255)