神戸市で開催して21年目を数える「KOBE流行歌ライブ」に、昨年デビュー25周年を迎えた中堅演歌歌手、北川大介(54)がトリで登場。コラボ企画が用意されていた事から、共演する若手で人気者の三丘翔太(31)と中澤卓也(29)の控え室を自分から回り言葉を交わしてトークネタを仕入れ。専修大ゴルフ部出身の体育会系らしく会場を元気で明るい笑いで盛り上げた。

トレードマークは「えくぼ・八重歯・リージェント」。この日も最初の曲の前奏が始まってもステージに見当たらず観客がいぶかっていると、突然客席内から登場。次々と握手を交わしながらスポットライトに駆け上がった。

新曲「北の街 函館」は愛する女性が暮らす函館を遠い地から思う男の歌。「遠距離恋愛のラブソング。演歌の恋愛は成就しないから燃えるんです」。師匠の作曲家・中川博之(2014年、76歳で死去)の妻で作詞家・高畠じゅん子がまずタイトルを昨秋に決定。北川はすぐに題名だけの曲のために晩秋の函館に飛び、ミュージックビデオの撮影を行った。「今冬は年が明けての大寒波で北海道は大雪が降りましたから」とまた笑顔。


自身の持ち時間を「モットーの明るく」で新曲のカップリング曲「夢を背負って突っ走れ」で締めくくると急いでCD即売会場へ。購入者だけでなくファン全員と2ショット写真とサインをサービス。「こういう会場だけじゃありませんよ。街でも声掛けられたらどこでも誰でも断りません」と額の汗を拭いながらキッパリ笑顔を見せた。
(畑山 博史)