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歌謡曲歌手の岩波理恵が「大阪発流行歌ライブ」に初出演

 大阪・アメリカ村で開催の「大阪発流行歌ライブ」に普段は東日本中心に活動している歌謡曲歌手、岩波理恵が初出演。ささやくように語り掛ける新曲「月の鱗」だけでなく、西城秀樹のヒット曲「傷だらけのローラ」など意外性のあるカバー曲も披露し、始めて彼女を見る観客を驚かせた。

スタイルの良さを強調した岩波の衣装

 メジャーなレコード会社でのデビューから13年目でまだ若手扱い。しかしプロ歌手デビュー前に、全日空客室乗務員やTV局レポーター、ラジオ番組「走れ歌謡曲」パーソナリティを長く務め、年齢的には中堅。「子どもの頃から歌手志望。でも数々のオーディションを受けたけど道が開けなかった。客室乗務員はマイクを持つイメージだったので〝機内で歌えたらいいな〟ぐらいの感覚でした。それってバスガイドさんと勘違いしてますよね」と苦笑。

CD即売でファンに丁寧に応対する岩波

 生活は安定してきたが、やっぱり歌手の夢が諦めきれず「仕事を辞めました。辞めないと時間的に動けないから」と話し、プライベートで自主制作CDを作り、あちこちに送り続けてようやく念願のプロデビューにこぎ着けた。「長年応援して下さったラジオリスナーの方も歌手デビューを後押しして下さった」といい、大阪でのキャンペーン活動が楽しそう。「吉本新喜劇が大好き。私が子どもの時は故郷の長野ではテレビ放送なかった。すっちー座長を生で見てみたい」とエール。

3月度「大阪発流行歌ライブ」に出演した岩波(左から2人目)

 今回を含め、ここ3回の新作CDは2年ごと。「毎年追い立てられるように新曲を出すよりじっくり歌い継ぎたい。今回はアニソンやSMAP、倖田三來さんらを手がけられたシンガー・ソングラター谷口尚久さんに楽曲を提供して頂いた。〝焦らずにじっくり待って良かった〟と思います」と話す。

岩波理恵の新曲「月の鱗」のCDジャケット

 長身でスタイル抜群。「胃が弱いので余り食べられないだけ。運動らしい運動もしてません」とあっけらかんとしている。

 (畑山 博史)