お笑いコンビ「矢野・兵動」の兵動大樹(54)が独りしゃべりイベントとして、大阪市のフェスティバルホールで「兵動大樹のおしゃべり大好き。46」を開催。まず吉本新喜劇の内場勝則・元座長(64)らと共にミニ新喜劇を熱演し、歌手・槇原敬之(55)がスペシャルゲストとして登場。兵動自身も2時間予定の独りしゃべりを大幅に越えた2時間半にわたりトーク展開。満員の2700人を堪能させた。
関西最大級の同ホールは、独り芸の落語や2人芸の漫才だと客席の1階後方や2、3階席では表情まではっきり見えず大型モニターが欠かせない大きさ。またオーケストラピットまであるステージは音響効果と相まって歌手にとっては〝聖地〟として位置付けられる超一流の場所。これまで同イベントは大入り満員が続き、同ホールでの開催も3回目だが、兵動自身は「地元・大阪は自分の中での正念場、集大成」と位置付けていただけに、「ファンだった槇原さんが現実に目の前で歌っているのを見て…。最高のフェスになりました」と感激の面持ち。
槇原が「世界に一つだけの花」「どんなときも。」の2曲を通常ならあり得ないカラオケバックで熱唱。その後、槇原の紹介で兵動が客席から登場、「槇原さんが歌った後は、普通やったらエンディングですやん。メチャ出て行きにくかった」と頭をかきながらも顔は笑顔。「ホントに来て下さってありがとうございます!」と舞台上でお礼の土下座をし、最大限の感謝の気持ちを表した。この日に向けテレビ共演した槇原に「〝ごほうびとして来てもらえませんか?〟って言いました。普通半年前ぐらいにお願いするんですけど、ぼくが2か月前にお願いしたら、ホントに来て下さいました」と明かした。
新喜劇とも共演し「念願が2つともかなった」と話す兵動の 「すべらない話」でおなじみのおしゃべり達人ぶりは健在。「韓国旅行」「年取ってイライラする」「自宅カギ」と、何でもない身近な出来事をいつも通りの爆笑トークで熱演。「だんだん集中力や記憶力とも低下し、今年が一番自信なかった。北海道でまずやってみて想像以上に手応えがよく、今日でそれが確信に変わった」とホッとした表情。
10月の富山から高知、福岡、11月に岡山、宮城、広島、愛知、最終12月には香川、東京、兵庫と残り10カ所を回る全国ツアー。「来年はもう1回フェスティバルホールで、大ファンの鈴木雅之さんに歌ってもらえれば完結です」と早くも来年のオファー相手を披露する意欲を見せた。
(畑山 博史)