MaaS車両で医療難民救え 災害時の活躍も期待 震災30年の日 移動歯科クリニックが登場

 阪神淡路大震災から30年の1月17日、神戸ハーバーランド(神戸市中央区)の商業施設モザイク前に医療MaaS車両を活用した移動型歯科クリニックが登場し、訪問者に歯科健診やアドバイスを行った。MaaSはメディカル・アズ・ア・サービスの略で「サービスとしての医療」の意味。

一般のワンボックスカーを改良した次世代型のMaaS車両
一般のワンボックスカーを改良した次世代型のMaaS車両

 一般のワンボックスカーを改良した次世代型の移動診療車両で、医療機器の小型化と技術革新の結果、車両の小型化に成功。狭い場所へも行けるのが特徴だ。今回は歯科健診用に改造し、口内をスキャンして3Dデータの記録やデジタルカルテを作成。ニーズに合わせて心電図検査や緊急治療用などに設備をカスタマイズ出来るという。
 仕掛人はM─aid(名古屋市)で、過疎地や遠隔地などに住む医療難民の問題を解決するのが目的。今後、車両が普及すると、震災などの災害時にも活躍しそうだ。