大阪府大東市の家電メーカー「船井電機」が経営不振に陥り10月24日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は約469億円に達し、債権者は524者に上る。「FUNAI」ブランドでテレビや映像機器を手掛けた同社は、かつて北米市場でトップシェアを獲得し「世界のFUNAI」とも称されたが、中国や台湾メーカーとの価格競争で業績が悪化。2021年には秀和システムの傘下に入り、再建を図るも状況は改善しなかった。
同社従業員約550人は破産決定日に解雇され、ハローワークが再就職支援に乗り出した。大阪府も特設ホームページで支援情報を提供している。