蜂蜜のお酒「MEAD(ミード)」スマッシュヒットの予感

 京都市中京区にある古民家を改装して作られた京都蜂蜜酒醸造所は蜂蜜酒「T heMEAD(ミード)」を販売している。

 MEADは欧米、特にヨーロッパで広く普及しており、多くの人が飲んでいるアルコール飲料だ。地域によっては自宅で蜂蜜に水とイースト菌などの酵母を入れて発酵させて独自のMEADを作るケースもあり、日本の梅酒や濁酒に近い存在。

 同所を運営しているのは蜂蜜を専門に扱ってきた金市商店3代目の市川拓三郎さん。ハニーハンターとして最高の蜂蜜を求め世界中を飛び回り、年間で地球1.3周分の距離を駆け回り何百種類の蜂蜜を食べた結果、MEADにたどり着いた。

 日本国内でもMEADを製造している蔵は20程度存在する。アルコール度数が高いものもある中、同所ではアルコール度数を7%に抑え、蜂蜜の味が強く出るよう甘くしているため、お酒が苦手な人でもおいしく飲める口当たりに仕上げている。

 MEADの生産工程は、日本酒のように米を洗って蒸して、室で麹菌を馴染ませて寝かせるというのがなく、蜂蜜と水を合わせてタンクに入れてワイン酵母を加えて発酵させるので大体1カ月で完成と早いのが特徴だ。

 「THE MEAD」は蜂蜜専門店ミールミィ(京都市中京区)や阪急うめだ店地下2階で販売している。

■京都蜂蜜酒醸造所/京都市中京区室町通丸太町下ル道場町18