任天堂は10月2日、京都府宇治市に「ニンテンドーミュージアム」を開館した。かつての宇治小倉工場跡地に建てられたこの施設では、同社の歴史や製品を展示し、体験できる内容が充実している。
ミュージアム内は2階建てで、2階にはファミリーコンピュータ以降に発売された歴代のゲームソフトが展示されており、プレー映像を見ながらゲーム音を楽しむことができる。これには超指向性スピーカーが使われ、展示の前に立つと特定の場所にだけ音が届く仕組みとなっている。さらに、ゲームボーイやスーパーファミコンの試作品など、貴重な展示物も並び、一部は今回初公開されたものだ。
1階では、過去に発売された娯楽製品を現代の技術でアレンジした体験型展示が展開されている。巨大コントローラーを使用した協力プレーゲームや、巨大スクリーンでマリオの世界を舞台にした射撃ゲームなどが楽しめる。また、任天堂の創業時の製品である花札をテーマにしたアトラクションもあり、実際に花札を制作する体験も可能。体験コーナーの利用には、入館時に配布されるコインが必要となる。
施設内にはカフェやショップも設置され、オリジナルのハンバーガーや限定グッズが提供される。これらはミュージアムのチケットを持つ来館者のみが利用できる。
なお、チケットは事前予約制となっており、10月から12月分はすでにキャンセル待ち状態。現在は2025年1月分の予約受付が行われている。入館料は大人3300円、中学・高校生2200円、小学生1100円で、未就学児は無料。花札づくりなどの一部アトラクションには別途料金が必要となる。