▲府・市が出展する大阪・関西万博「大阪パビリオン」の外観イメージ
2023年秋
なんば駅前をホコ天化
ミナミの玄関口を魅力アップ
万博までに御堂筋整備も
国際観光拠点としてミナミエリアのさらなる魅力アップを図るため、南海なんば駅周辺を歩行者天国に整備する工事が9月20日から始まる。
工事に伴い、11月8日以降は大阪高島屋とマルイの間にある「なんば駅前広場」が車両全面通行止めに。広場から難波中2交差点までの「なんさん通り」も一部の許可車両を除き通行止めとなる。2023年秋ごろに駅前広場の整備を終え、25年3月にはなんさん通りを含めた駅周辺全体の整備が完成する。
また、同時に大阪市は「御堂筋将来ビジョン」を策定し、車中心から人中心のストリートへの転換を図るため、御堂筋側道の歩行者空間化を進めている。10月4日からは長堀通から道頓堀川までの側道を閉鎖し、交通の影響を検証した上で東側の側道から整備を進める。こちらも25年3月には、長堀通から現在整備中の千日前通までを完成させる計画。
松井一郎市長は「万博開催時には、大阪を訪れる人々にとって新たな大阪のシンボルとなることを期待している。また、長堀橋から淀屋橋までの区間については、北へ行くほど交通量が多くなるので引き続き社会実験などを行い、課題を検証しながら進めていきたい」と話していた。
▲11月8日から車両全面通行止めとなる「なんば駅前広場」。左の建物が高島屋で、右がマルイ=9月2日、大阪市中央区
▲歩行者空間となる南海難波駅前のイメージ(大阪市提供)
2024年春
地下鉄 梅田から箕面市直結
千里中央から2・5キロ北急を延伸
北大阪急行電鉄と箕面市は8月25日、北大阪急行を箕面市内まで延伸する南北線を2023年度末に開業すると発表した。およそ1年半後には、大阪市内から御堂筋線に乗って箕面市の中心市街地まで行けるようになる。
北大阪急行線と言えば、地下鉄御堂筋線と接続する江坂駅から千里中央駅までを運行する鉄道だが、現在は豊中市の千里中央駅が終点となっている。これを北部に約2・5キロm延伸し、箕面市までを繋ぐ工事に2016年度から着手していた。
延伸区間には「箕面船場阪大前」と「箕面萱野」の2駅を新設。新駅誕生に合わせて、箕面市も駅周辺のまちづくりを進めている。
「箕面船場阪大前駅」周辺の船場東地区には、客席数1401の市立文化芸能劇場や、阪大箕面キャンパスのオープンに合わせ大学図書館の機能を持つ蔵書71万冊の市立船場図書館などをすでに竣工済みだ。今後も市立病院の移転や健康寿命に着目した拠点として、関西スポーツ科学・ヘルスケア総合センター(仮称)を建設する予定。
千里中央駅に代わって新たな終点となる箕面萱野駅は、商業施設「みのおキューズモール」に接続する駅となるが、駅前には新たにバスターミナルを設け、物販や飲食でにぎわう駅ビルも建設される。
▲北大阪急行線「箕面萱野駅」の完成イメージ(箕面市提供)
▲工事が進む箕面萱野駅。奥の建物は「みのおキューズモール」=9月1日、箕面市
国内線 10/26
国際線 2025年春
国内線エリアをリノベーションオープン
国際線キャパシティは4000万人に拡大へ
▲10月1日に先行オープンする一般エリアのフードコート(関西エアポート提供)
関西エアポートは8月25日、改修工事を進めている関西国際空港第1ターミナルビルの国内線エリアを10月26日にオープンすると発表した。
改修後は国内線の出発・到着動線を変更。2階に2カ所あった国内線出発口は1カ所に集約され、2階にあった国内線到着口を1階へ移動。さらに保安検査後の商業エリアも大幅に拡充。お好み焼きの「ぼてぢゅう1946」や京都・祇園が本店の「天ぷら 圓堂(えんどう)」など関西色豊かな6店が出店し、搭乗までの楽しい時間を提供するほか、国内線ラウンジもリニューアルする。また、保安検査前の一般エリアも同月1日に「どうとんぼり神座」やカレーハウス「サンマルコ」などが入ったフードコートが先行オープンする。
改修工事は大阪・関西万博を前に国際線のキャパシティを約4000万人に拡大することが狙い。来年冬には国際線出発フロアの商業エリア、万博開催年の25年春には国際線の保安検査場やラウンジを含めた主要機能を完成させ、グランドオープンする。