花と音楽のイメージがあるポーランドパビリオンは、まさしく花と音楽が中心になっていた。
建物自体は木材を使用しており、大きな四角の木材を積み上げたような外観で、中に入ると壁にも木材がふんだんに使用されていて、ドアをくぐった瞬間、木の良い香りがした。
階段を登って2階へ行くと、そこには天井から吊るされたスクリーンのようなものがあり、そこにはさまざまな種類のカラフルな花が表示されていた。スクリーンは網戸のようなものを2枚、10センチほどのスペースを空けて貼り合わせたものなので2枚の間は空洞状態になっている。なぜこれで映像が投写できるのか不思議だ。
その吊るされたスクリーンの前にあるタッチ画面を操作して、表示されたカードを選んでいくと、自分用のオリジナルの花束ができ上がる。
その花束のデータは表示されているQRコードを読み取ることで自分のスマートフォンにダウンロードが可能。
歩みを進めると、中に花や葉が入った丸いガラスが縦に連なって、吊るされたオブジェが並んだ展示が登場。
近くによって、詳細に眺めてみたところ、ガラスの球体の中に植物を入れて、それを上から順に針金のようなもので繋いでいる。
2階最後の部屋では、ロッカーのように正方形がたくさん並んでいて、それぞれの正方形には小さな箒(ほうき)のようなものが取り付けられていた。
これは掃除道具ではなく、音楽に合わせてクルクルと動くことで音を発生させ、それが全体として調和のとれた音楽になり、楽曲を演奏してくれる、というもの。
ポーランドは音楽家のショパンの故郷で、この箒のようなものの柄の部分に使用されている木は、ショパンの生まれ故郷から取り寄せて使っているという代物。筆者が訪れた時も、ちょうどショパンの楽曲を演奏していた。
この部屋では、壁際の椅子に座って、リラックスして、ゆっくりと演奏を聴き、音楽の世界に浸って欲しいとのことだった。
本来であれば、この部屋の横にある階段から1階へ降りるのだが、この日は通れなかったので元来た階段を降りたが、本来降りるべき階段を降りると、そこにはオーディトリアムがあり、中にピアノが置かれていて演奏が聴けるようだ。
レストランやショップも併設されているので、ポーランド料理を食べたり、お土産を買うことも可能。