廃棄されるビニール傘を再利用 SDGsを身近に体験できるハロウィーンオブジェ

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオフィシャルホテル「ホテル ユニバーサル ポート ヴィータ」(此花区)は、ホテル内で廃棄されるビニール傘を再利用したオブジェを人力発電で光らせる「ハロウィーン・ECOデコレーション」を9月5日より開催している。

 同ホテルでは、昨年1年間で廃棄されるビニール傘が898本あったといい、SDGs目標12の「つくる責任つかう責任」の取り組みとして、魔女の帽子をモチーフにしたオブジェの表面素材に廃棄予定のビニール傘をアップサイクルした。

 表面塗装には車のフロントガラスの製造過程で生じる廃材でできた「ディンプルアート・カラー」というリサイクル絵具を使用している。

 また、地域共創として、オブジェの製作はすべて関西の制作会社に依頼した。ビニール膜素材を用いて立体造形物を製作する、国内でもめずらしい「ちょうちん造形」の技術により、ビニール傘から魔女の帽子のオブジェへと姿を変えている。

 オブジェのライトアップは人力発電を主電力としており、オブジェ横に設置されたハンドルを回すことで小さな子どもでも簡単に人力発電を体験できる。

 担当者は、「この体験をきっかけに、多くの方々にSDGsへの関心が広がれば」と話している。

■ホテル ユニバーサル ポート ヴィータ/大阪市此花区島屋6丁目1番16号https://universalport.orixhotelsandresorts.com/