大阪府認可、通信制高校12校 夏の合同相談会 生徒インタビューも

 7月26日、天満橋OMMビル(大阪市中央区大手前1)で「大阪通信制高校グループ 夏の合同相談会」が開催される。同イベントには、大阪府から認可を受けている私立学校法人の通信制高校12校が一堂に集結。各校の個別相談ブースが設けられているほか、昨今の通信制高校の教育内容や、生徒インタビューを聞くことができるのが特徴だ。

―大阪通信制高校グループとは?
 同グループは、大阪府から認可を受けている私立学校法人の通信制高等学校12校で形成されている。設立の趣旨は、多様化していく通信制高等学校教育の内容や現状を、教育関係者に正しく理解してもらうため。そのため、最新の通信制高校教育の動向を伝える定期的な教育研修会の開催や、各校の教育実践報告会なども実施している。

―大阪府認可と他府県認可の通信制高校の違いは?
 以前は、働きながら通うことができる学校、中途退学や留年した生徒が通う学校というイメージが強かった通信制高校。今もそのようなニーズは一定数あるものの、ライフスタイルや自分自身に合った学習計画を立てることができることから、不登校・中途退学経験者への学び直しの場となっているほか、資格取得の勉強やスポーツ・芸能活動との両立のためにと、中学校を卒業し、自主的に通信制高校への進学を希望する新卒生が増えており、私立の通信制高校にいたっては、その生徒数は、2000年(平成12)年が約7万4000人だったのに対し、2023(令和5)年には20万7537人と約3倍になっている。

 大阪府内の通信制高校関連の教育施設は約211校があるといわれているが、通信制高校それぞれに教育制度や学習システムは異なるため、大阪府在住生が入学を検討する場合、大阪府認可と他府県認可の違いを理解しておくことも重要となる。

 通信制高校は、レポート(添削指導)・スクーリング(登校による面接指導)・単位認定試験の3つを中心に学習を進め、高校卒業に必要な修得単位74単位以上を目指すのだが、スクーリングは、認可を受けている都道府県にある施設で受講する必要があるため、自宅から遠い場合はスクーリングのためにわざわざ宿泊が必要になるケースもある。

―大阪府認可の通信制高校のメリット
 前述したように、大阪府在住生はスクーリングのための登校がしやすいことのほか、毎年、大阪府から課せられている厳しい条件(教育内容など)をクリアしている学校のみが認定を受けているため、「安心して通えるので、選択した」との声も多い。

 「大阪通信制高校グループ 夏の合同相談会」は、参加無料で、事前予約不要。問い合わせは、下記へ。

■大阪通信制高校グループ事務局/大阪府堺市西区鳳中町7-225-3 八洲学園高等学校内/電話072(262)5849