2023年10月、文部科学省が「日本の小中学校における不登校の児童生徒を含む長期欠席者の数は約46万人(うち不登校児童生徒は約30万人)」とデータを発表。文部科学省は「不登校の理由は様々なので一概には言えない」としつつも、「コロナ禍の長期化で生活環境が変化したことや、学校生活でのさまざまな制限で交友関係が築きにくくなったことなどが背景にある」と分析していた。
不登校における課題は、不登校であるという事実ではありません。そう呼びかけるのは堺市にある介護福祉分野で活躍するハートフルサンクの森山和哉さん。
保護者の方は社会の当たり前である「どんな人でも学校に行くべき」という考え方と現状のギャップに悩んでいるのだそうだ。
「学校に行かないこと自体を問題視していません。不登校には、学習の遅れ、人間関係のトラブル・こじれ、いじめなど様々な原因があります。そのような状況の中、本人も保護者さんも日々問題を解決しようと一生懸命課題に取り組んでします。
しかし、その努力が世の中からは認められず、必要なサポートも十分に受けられない現状があります。実際、お子さんの不登校に悩む親御さんが直面しているのは、簡単には解決できないお子さんの状況をどうにかしようとする中で、生じるストレスや孤独感、そして、相談相手がいないということです」としている。
そこでこどもが不登校・再登校にかかわらず、自分がこどもの人生に納得できる、安心できる状態を作ることとして、2月同社がオンラインの相談窓口「ハートフルカウンセリング」を開設。オンラインの対話を通じて、子どもが歩むべき本当の道を共に探すことに注力する。
不登校の子どもが抱える問題には医師や看護師、心理カウンセラー、学校の先生など様々な分野の専門家と連携し、一人ひとりに合った個別のサポートを提案する。
ハートフルカウンセリング/住所:堺市南区桃山台3-18-29/電話072-298-2871