大江裕、18日に故郷で15周年コンサート

 大阪・泉南地域の城下町、岸和田市出身の演歌歌手、大江裕(34)が18日、ご当地の南海波切ホールで15周年記念コンサート~愛をこめてありがとう~を開く。

「これからは胸元を開けた大人っぽさも」と普段着も意識する大江裕

 今月14日に発売したデビュー15周年3部作を締めくくる新曲「高山の女(ひと)よ」をはじめとする十数曲を熱唱。カップリング曲「ゆたかの感謝節」では舞踊家・花柳糸之の指導で覚えた振り付け舞踊も披露する。

 高校生の時に弟子入りした演歌の大御所、北島三郎(87)が昨春、ファミリー解散を宣言、レコード会社は日本クラウンのままで所属プロダクションは現在のクラウンミュージックへ移籍した。

 昨夏の15周年第2弾は久しぶりに人気作曲家、岡千秋と組み、じっくりと聞かせる初のご当地ソング「城崎しぐれ月」を発売。それまで〝元気の出るテンポのいい人生応援歌〟が代名詞だった大江にとって初めてのしっとりと哀愁を帯びた曲調でファンを驚かせた。

 「高山の女よ」も岡が作曲し作詞はさくらちさと、とまったく同じコンビ。大江は「僕からディレクターにお願いして、続編として作って頂いた。前作の路線を引き継いでいきたい」と意欲を見せる。「今回のコンサートから、北島先生のバンドの皆さんが、僕専属で演奏に付いて下さることに。気心が知れた仲でリハーサルの時でもどんどん意見を出しあえる。よりライブの楽しさをお客さまに感じて頂けるようになった」と手応え十分。

新曲「高山の女よ」のステージ衣装は紫を基調にした大江裕

 デビュー時は「演歌高校生」として注目され、一時は135㌔の巨体でも話題に。今ではダイエットし40㌔減量に成功。「体がやせるとノドの筋肉もやせる。その筋肉を戻すのが実は大変でした」と説明する。

 3月から16年目に入るが「〝新たなスタート〟という気持ち。城崎、高山とご当地曲を歌わせて頂いて地元の皆さんによる応援の大切さを実感した。高山では春秋にお祭りがあるそうなので、その時期にぜひ訪れてみたい」と本格的な春の訪れを見据えた。

(畑山博史)