ハツラツ元気な生涯現役92歳 働いたり、旅行に行ったり─

 大阪の東の繁華街「京橋」。駅から約5分の場所にあるサービス付き高齢者向け住宅「高齢者タワーやかた」。都心の便利さと同時に、24時間365日スタッフが常駐と「安心」「安全」「快適」な空間を提供してくれる施設だ。「やかた」で元気に暮らす男性を取材した。

 「やかた」から仕事に遊びにと、毎日のように出かける、入居5年目の薮下数雄さん。

 その若々しい元気ぶりに、思わず年齢が気になり驚いた。なんと92歳だという。一体、この元気はどこから来ているのか聞かずにはいられなかった。

 1932(昭和7)年5人兄弟の長男として生まれ、幼いころは祖父が果樹園をしていた北朝鮮で過ごしたという数雄さん。長男として家計を支えるため、13歳から母の着物を言葉もわからないロシア人に売り歩き、黒パン工場で働いた。

 その後、25歳で起業し、紙製品を扱う会社の代表取締役や地元共同組合の常任理事を務めあげた。「仕事一筋で幸せに生きてきた」数雄さんは、「やかた」に入居した後も週2日はフルタイムで仕事に通っている。

自分に合った自由な暮らし

 食事の時間、バイタルチェックなど1日のスケジュールが決まっている所が多い中、「やかた」での自由な暮らしは数雄さんに合っていた。子どもに勧められたときは家を離れたくない一心だったが「住めば都で、ここの暮らしは気楽で毎日が充実している」と楽しそうだ。

 部屋に風呂とキッチンがあるため、好きな時間に気兼ねなく入浴し、部屋で自炊もできる。勤務先でおかずをもらったり近所で購入したりと、外でのコミュニケーションもとりながら、自分で選んだ好きなものを楽しく食べている。

 繁華街「京橋」の中心地のため買い物場所は数多くある。同施設には24時間365日職員が常駐、フォローやヘルプが必要な場合はかけつけ、健康面に関して同運営かつ隣接の分野病院のフォローを得ることができるというのも数雄さんが一人暮らしでは得られなかった安心感があるという。

※部屋の仕様は一例となります。

あえて全てを助けない体制

 「お年を召してきたら難しくなってくることが増えてくる。そこでスタッフが『難しいからできないよね』と思って手を出してしまうと、だんだん本当にできなくなってくるんです。不安があって入ってこられた施設なので、そこはフォローするのは必要ですが、自分で決めたことができるという自信を取り戻して、生活に彩りを持って、できるだけ自分らしく過ごしていただけるように心がけています。皆さん知識も経験も豊富なので私たちが勉強になることも多いです」とスタッフの櫻木友里矢さんは大切な親を思うかのように優しい笑顔を浮かべていた。

施設スタッフの櫻木友里矢(左)さん

■医療法人(社団)正正会 高齢者タワー やかた/大阪市都島区東野田5-3-1/電話06(6358)8888